2010年1月の読了本まとめ
2010年2月21日 18:35
荊の城 上 |
サラ・ウォーターズ著。 この作者の作品の持つ、独特の空気は結構好き。 何とも薄暗くてじめじめしてる感じが好物です。 第一部の中盤、少しダレたけど、第一部の衝撃のラストから一気にのめり込んで読んだ。 スウとモード、二人の視点から語られる同一の出来事の描写の差異が面白い。 下巻の展開に期待。 1月2日読了。 |
荊の城 下 |
サラ・ウォーターズ著。 どんでん返しまくりっぷりが心地良い。 上巻の第一部ラスト以降は思いっきりのめり込んで読めました。 時代考察が緻密というか、十九世紀ロンドンの空気が肌に伝わってくるかのような細かい描写も良かった。 でも、推理小説というよりは百合恋愛小説だね。 面白かったけど。 あと、スウが病院で段々心が病んでいくあたりの描写も凄まじいものを感じた。 1月6日読了。 |
ロードス島戦記 5 |
水野良著。 十数年ぶりの再読。 シリーズ後半の中では綺麗にまとまっていて好きな作品。 リプレイ原作じゃないパートの方が、物語としてまとまってる気がする。 三つの中編が入ってるけど、「遺跡探索」「多人数での戦争」「辺境の村での小規模戦」と、それぞれTRPGでありそうな要素をうまく絡めてるなぁと思った。 駆け足気味なせいで、レドリックとレオナーの印象がやや薄いのがちょっともったいないような気もするけど、これはこれで良いのかな。 1月7日読了。 |
ロードス島戦記 6 |
水野良著。 十数年ぶりの再読。 当時はリプレイも読んでたから主人公交代や急激な登場人物の増加に特に違和感なかったけど、改めて小説の一シリーズとして通して読み返すと、さすがにちょっと唐突過ぎた感は否めない。 群像劇の色合いが濃くなって、「パーンの成長物語」から真の意味で「ロードス島戦記」になってきたという感じ。 あと小ニース可愛いよ小ニース。 1月11日読了。 |
ロードス島戦記 7 |
水野良著。 十数年ぶりの再読。 改めて最初から連続して読み返すと、一巻と最終巻での文章力の差が凄い。 リアルタイムで刊行を追ってた頃は、作者と読者が共に成長してた物語だったんだなぁ。 年取ってから読むと、妻と娘が大変なことになってるスレインの境遇に感情移入して何とも......。 正に大団円なラストで良かった。 1月12日読了。 |
Twitter社会論 |
津田大介著。 Twitterによって、社会・マスコミ/ジャーナリズム・政治がどのように影響を受けるか、という内容。 著者がジャーナリストだけあって、ジャーナリズムや政治に関する記述には熱いものを感じた。 その反面、ビジネス利用の事例紹介はいかにも「書かなきゃいけないから書いた」という感じがして思わず吹いたw あと、既に紹介されてる各種事例が懐かしい物になってるあたりに、Twitter界隈の時間の流れの速さを感じる。 1月14日読了。 |
モンスターの逆襲 | 山本弘著。 二十数年ぶりの再読。 和製ゲームブック屈指の名作。 主人公がモンスターという設定も異色で新鮮だけど、何よりも変身システムが楽しい。 全50種以上のモンスターに随時変身してイベントを進めていくという仕組みは、非常に面白かった。 戦闘システムがやや大味で「必勝ルート」的な物がないのが評価が別れる気はする。 ストーリー面では終盤の意外な展開が、なかなか熱いと思った。 1月18日読了。 |
ツイッター 140文字が世界を変える |
コグレマサト、いしたにまさき著。 初心者に「Twitterとはどういうものか」を説明するのに丁度良い内容とボリュームだと思う。 ツボを押さえてて良かった。 ただ、文章がフレンドリーな割に、妙に読みにくかった。 シンプルな内容なのに一文が長いせいかな? 1月19日読了。 |
週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 |
Twitter特集を中心にさらっと流し読み。 堀江さんと津田さんの対談が面白かった。 1月19日読了。 |
Twitterマーケティング |
山崎富美、野崎耕司、斉藤徹、川井拓也著。 正直Twitterの提灯記事的な本かと思ってあんまり期待してなかったんですが、意外なボリュームに驚き。 Twitterをマーケティングに利用する際の注意点や、効果が見込める点などについて、かなり細かく記されている。 実際の活用事例や、各種ツールの紹介も豊富だが、海外企業の事例や海外のツールに偏り気味なのがちょっと不満点か。 とはいえ非常に参考になりました。 1月21日読了。 |
クロスイッチ |
電通「クロスメディア開発プロジェクト」チーム著。 人を動かすためのシナリオ作り。 なるほどなぁという感じ。 事例も豊富だけど、大掛かりな割には自分は知らないプロモーションがほとんどだった。 興味がある人を惹きつければ良いわけだから、それでも良いんだろう。 結構ノウハウを惜しみなく公開してる印象だけど、電通の持つ膨大なマーケティングデータベースがあるからこそ効果的にできる、という部分があるので、この本自体が電通の見込み客に対するクロスメディアマーケティングの一環としてよくできた本、ということなんだろう。 1月22日読了。 |
自治体Webサイトはなぜ使いにくいのか? |
安井秀行著。 自治体や公共機関のWebサイト製作・運営に携わっているなら一読の価値があると思う。 現在の自治体Webサイトの問題点と、それに対する提案が綺麗にまとまっている。 自治体Webサイトだけでなく、企業Webサイトでも根本的な部分は応用可能だと思う。 1月23日読了。 |
ハイエルフの森 |
水野良著。 十数年ぶりの再読。 ディードリット、あるいはエルフに焦点を当てた短編集。 ストーリーとしては、どの短編も最初からどういう展開でどういう結末を迎えるのかが丸わかりなので、あまりのめり込んで読めるタイプのものではないかな。 ディードの奮闘によって、徐々にハイエルフ達に人間を理解させていく物語として全体を見れば、綺麗にまとまっていると思う。 最後の話は確かに時系列的にもディードの性格に違和感があるかも。 1月24日読了。 |
エール | 鈴木光司著。 かつて『リング』が出たとき、そのタイトルから格闘技の小説かと思った......みたいな話をどこかで読んだ気がするけど、まさにそっちの「リング」の話。 「闘い」をテーマに、人生の色々なものと闘っている色んな人が登場する。 一応全体で一つの物語だけど、連作短編的な感じでさくっと読めた。 ストーリー的に意外性はないけど、直球勝負なテーマで良かったと思う。 1月24日読了。 |
黒衣の騎士 |
水野良著。 十数年ぶりの再読。 アシュラムに焦点を当てたロードス外伝。 同じロードス外伝でも『ハイエルフの森』より格段に面白かった。 特にアシュラムとベルドの出会いを描いた『暗黒の覇者』と、ピロテースとの出会いを描いた『永遠のはじまり』が良かった。 ただ「クリスタニア」は全く読んだことがないので、ラストの世界観の大幅な変容には正直ちょっと違和感を覚えた。 それにしても戦記一巻でたった一言捨て台詞を吐いただけのキャラがよくここまで育ったものだなぁ。 1月25日読了。 |
2010年の読了本は15冊でした。
ビジネス系の本が珍しく多くて、正直読んでてしんどかったりもしたw
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コメント(7)
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