2009年に読んだ小説ベスト30
2010年4月13日 22:32
既に年が明けて四ヶ月目となり、今さら感溢れるエントリなのですが、2009年に読んだ小説51冊の中から、面白かった小説ベスト30を決めてみました。
本選びの参考にでもなれば幸いです。
ちなみに2009年は、ミステリとファンタジーを中心に読んでいたようです。
30位~21位
30位 検屍官 |
パトリシア・コーンウェル著。 非常に安定した海外ミステリ。 特筆して「ここが凄い!」ってとこはあんまりないんだけど、安心して読めるタイプ。 かなり長いシリーズなので、続きも読んでいくつもり。 |
29位 ぐるぐる猿と歌う鳥 |
加納朋子著。 子供向けのミステリだけど、大人が読んでも充分楽しめる。 団地を舞台に子供たちが活躍する物語。 読んでてなんだか懐かしい気分にも浸れる感じ。 |
28位 失われし一族 |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記の『ヴァルデマールの風』第二部。 他のシリーズとあわせてどうぞ。 人間関係が複雑になりすぎて、ちょっと全体的に薄味な印象はあるけど、シリーズを通して読めばなかなか楽しい。 |
27位 スペース |
加納朋子著。 駒子シリーズ第三弾。『ななつのこ』『魔法飛行』とあわせてどうぞ。 シリーズを読んでいればにやりとできる要素満載の、癒し系のミステリ。 前二作にはちょっと劣るけど、充分面白いです。 |
26位 ロードス島戦記2 炎の魔神 |
水野良著。 ロードス島戦記のシリーズ二巻。 シリーズ前半ではこの巻が一番良かったかな。非常に懐かしかった。 リプレイを原作にしてないから無意味に登場人物が多くないのが良いのかも。 |
25位 ささらさや |
加納朋子著。 一応ミステリっぽい構造ではあるけど、ミステリ要素はおまけかな。 非常に優しい作品。初読時よりものめりこんで読めた。 これを読んだ後は続編の『てるてるあした』もどうぞ。 |
24位 月曜日の水玉模様 |
加納朋子著。 日常の謎系ミステリ。 あっさり爽やかに完結してるけど、実は起こってる事件がかなりドロドロしてるあたりが好み。 続編の『レインレイン・ボウ』もあわせてどうぞ。 |
23位 涼宮ハルヒの憂鬱 |
谷川流著。 アニメで内容を知る前に読んだ方が良かったかな。 ただのドタバタ学園物かと思いきや......という展開はやっぱ良い。 続編も読みたいと思いつつ、ずっと後回しになってるなぁ。 |
22位 ウォーレスの人魚 |
岩井俊二著。 ダーウィンと同時期に自然淘汰に辿り着いたことで有名なウォーレスが人魚を発見していた......という、なかなかそそる題材の物語。 中盤までの展開は大好物で、思いっきりのめり込んで読めた。 終盤はちょっと失速気味だったものの、面白い作品でした。 |
21位 天使と悪魔 |
ダン・ブラウン著。 映画は観てないけど、原作なかなか面白かったです。 超展開の連続ではあるものの、スリリングな展開はさすがというか。 科学と宗教の対立、というのも色々と興味深いテーマだよね。 |
20位~11位
20位 宿命の囁き |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記の『ヴァルデマールの風』三部作の一作目。 同シリーズの『運命の剣』や『矢』シリーズその他を読んでからこちらを読むのがオススメ。 過去の作品で張られた様々な伏線がどんどん回収されていくのが、読んでいて心地良い。 シリーズをこの本から読み始めるのはちょっともったいないかも。 |
19位 伝説の森 |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記の『ヴァルデマールの風』三部作の完結編。 当然ながら少なくとも三部作の1~2作目(『宿命の囁き』『失われし一族』)は読んどいた方が良い。 主要登場人物が増えまくって、ちょっと書いてる方も大変なんじゃね?って感じになってるけど、その分、魅力的なキャラも豊富なので、読んでて楽しい。 |
18位 はじまりの島 |
柳広司著。 有名なダーウィンのビークル号での航海中に、殺人事件が起こっていた、という設定のミステリ。 実在の人物であるダーウィンを探偵役に据えることに、最初は「大丈夫なのか?」と不安を感じたものですが、意外にも良い感じの内容でした。 歴史的事実と虚構をうまく織り交ぜてストーリーを展開していて、物語の中に入り込みやすかった。 ダーウィンのキャラ設定はあれでいいのかどうかわかりませんが......(笑)。 |
17位 魔法の使徒 |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記の『最後の魔法使者』三部作の一作目。 現在邦訳されている中ではシリーズ最新刊にあたる。 他の作品と比べて作中の時代設定が遥か過去なので、この作品から入っても大丈夫かもしれない。 登場人物が少ないので、キャラの内面を丁寧に描かれていて、非常に良かった。微BL注意。 |
16位 天翔の矢 |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記の『矢』三部作の最終巻。 この三部作の一巻『女王の矢』からシリーズを読み始めるのも良いかもしれない。 『女王の矢』『宿縁の矢』と、ちょっと盛り上がりに欠ける内容だったのは、この最終巻で一気にクライマックスを迎えるためだったんだなぁ、と納得できる作品。 シリーズの中でもかなりお気に入りの作品です。 |
15位 女神の誓い |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記の中でも一番好きなタルマとケスリーのシリーズ第一巻。 シリーズで邦訳された最初の作品なので、これから読み始めるのが一番オススメかな。 作者のデビュー作(?)なので、ちょっと荒削りだけど、非常にファンタジーしていて良い。 どちらかというと短編集的な感じの内容。 |
14位 狐火の家 |
貴志祐介著。 『硝子のハンマー』の主人公コンビによる短編集。 先に『硝子のハンマー』を読んでおくことをオススメします。 色んなタイプの密室殺人が起きるミステリ。 短編ミステリとしても綺麗にまとまってるし、主人公コンビのやり取りも読んでて楽しい。 |
13位 ゲームの名は誘拐 |
東野圭吾著。 狂言誘拐を企てる倒叙物のミステリ。 読みやすくてぐいぐい引き込む文章と展開はさすが。 綺麗にまとまってるし、終盤の展開もお見事。 |
12位 ななつのこ |
加納朋子著。 駒子シリーズ第一弾。 日常の謎系の非常に優しい雰囲気を持つミステリ。 短編集ながら、全体を通して一本の大きなストーリーになっていて非常に楽しい。 意外な伏線が繋がっていくのが心地良い作品。 |
11位 魔法飛行 |
加納朋子著。 駒子シリーズ第二弾。 『ななつのこ』を読んでからどうぞ。 シリーズでは一番好きな内容だなぁ。なかなか毒もあるし。 『ななつのこ』同様、連作短編ミステリだけど、全体でひとつのストーリーになってる良作です。 |
10位~1位
10位 犯人に告ぐ |
雫井脩介著。 ミステリとしては、ちょっとご都合主義に過ぎるところがある気がするけど、「一人の刑事の成長物語」としては、非常に秀逸な作品だったと思う。 あと、この作者が描くウザいキャラがほんとにウザいのが見所(笑)。 |
9位 運命の剣 |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記のタルマ・ケスリーのシリーズと『ヴァルデマールの風』三部作をつなぐ橋渡し的作品。 タルマ&ケスリーのシリーズを読んでからの方が良いかな。あとできれば『矢』三部作も先に読んでた方が良いかも。 シリーズの中ではタルマ・ケスリーのシリーズに次いで好きな作品。 上下巻で綺麗に話がまとまってるのも良い。 |
8位 ある閉ざされた雪の山荘で |
東野圭吾著。 メタ的な要素のあるミステリ作品は好物なので、この作品は非常に楽しんで読めた。 トリックと設定を必然的な形で組み合わせたのは見事の一言。 読みやすくてすらすら読めるのも良い。 |
7位 誓いのとき |
マーセデス・ラッキー著。 ヴァルデマール年代記のタルマ・ケスリーのシリーズ第三巻。 一、二巻の時系列の合間合間に挟まれる短編集という形式なので、各巻を読んでからどうぞ。 このシリーズはタルマとケスリーの二人のキャラがとにかく魅力的なので、この作品は大好き。 どの短編も非常に完成度が高くて良いです。ラストの他の作家さんとの合作だけは微妙。 |
6位 硝子のハンマー |
貴志祐介著。 前半が王道の密室ミステリ。後半が倒叙物、という一粒で二度美味しい作品。 貴志さんの作品は大好きなので、一気に引き込まれて読みました。 防犯薀蓄も面白い(笑)。 |
5位 てるてるあした |
加納朋子著。 主人公は違うけど内容は『ささらさや』の続編的内容なので、先に『ささらさや』を読んでおくことをオススメ。 なんというか、「めっちゃいい話」って感じの小説でした。 『ささらさや』から引き続き登場する人物達も魅力的だし、ちょっとヒヤッとするホラーっぽい要素もうまくスパイスとして効いてる。 |
4位 レインレイン・ボウ |
加納朋子著。 『月曜日の水玉模様』の続編的作品なので先に『月曜日の水玉模様』を読むのをオススメ。 一人の女性の死を大きな軸として紡がれる、連作短編集。 一応ミステリ的要素はあるけど、おまけ程度。 各編の主人公であるそれぞれの女性たちの社会的な立場に対する葛藤を描いた作品。 |
3位 裁きの門 |
マーセデス・ラッキー著。 『ヴァルデマール年代記』のタルマとケスリーのシリーズ第二巻。『女神の誓い』を読んでからどうぞ。 このシリーズでは一番好きな作品かな。 とにかく主人公コンビが非常に魅力的。 タルマとケスリーを主人公とした作品の中では唯一の長編と言ってもいいかも。そこもオススメポイント。 |
2位 犯罪小説家 |
雫井脩介著。 非常に好きな作品だった。 冒頭で解決すべき事件が提示されるわけでもなく、淡々と進んでいくストーリーの裏に、何となく流れる不穏な空気。 いつまで経っても微妙に見えない物語の着地点。 こういうスロースターター的なサスペンスは、ハマると大好物。 登場人物たちの狂気が当たり前のように描写されているところがまた不気味で良い。 |
1位 新世界より |
貴志祐介著。 圧巻の超能力物ファンタジー大作。 貴志さんの作品の中でも一、二を争うお気に入りの作品。 生態系を細かく設定しているあたりも、薀蓄好きの貴志さんらしくて良かった。 |
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