2010年6月の読了本まとめ

2010年7月 1日 16:42 2010年6月の読了本まとめ
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス
上阪徹著。
Webに携わる人なら読んどいて損はないかも。
というかもっと早く読んどきゃ良かった。
web2.0やらクラウドやらと言ったバズワードを大仰に連呼してる本よりずっと説得力ある。
クックパッドの良い面にだけ徹底的に触れているので、そこは注意して読まないといけないか。
6月1日読了。
恐竜の世界
恐竜の世界
ナショナルジオグラフィック著。
ナショナルジオグラフィック誌に過去に掲載された恐竜関連記事をまとめた本。
色んな記事の寄せ集めの割りには、結構全体としてまとまっていた印象。
ナショジオだけあって、写真や図表、イラストが豊富なのが嬉しい。
過去100年の記事をまとめているので、最新の情報だけでなく、今までに恐竜学の「常識」がどのような変遷を遂げて行ったか、というのがよくわかる構成だった。
100年前の恐竜記事とか凄く興味深いよやっぱり。
6月6日読了。
もやしもん1
もやしもん1
石川雅之著。
へー、『もやしもん』ってこんなマンガだったのか。
イメージしてたのと全然違ったw
面白かったけど。
6月6日読了。
スズメの大研究
スズメの大研究
国松俊英著。
子供向けの本だからあっさりめだけど、スズメの生態や、人間の文化との関わりなどを、わかりやすく丁寧に解説している本。
スズメを飼ってた人の話が良かった。
可愛いなー、スズメ。
6月7日読了。
風の中のマリア
風の中のマリア
百田尚樹著。
スズメバチのワーカーが主人公の小説。
スズメバチをはじめとするハチの生態を凄く勉強して書かれたんだろうなあ、というのが伝わってくる内容。
ただ、小説としてガチ読みすると、虫同士の会話で「ゲノム」なんて単語が何度も出てきたり、メタな視点で血縁淘汰や系統学について虫同士で語ってるあたりで笑ってしまう。
逆に「ストーリー仕立てでスズメバチの生態を学べる入門書」的位置づけとして読めば、凄くハイレベルな作品だと思う。
ハチの心理を極端に擬人化し過ぎなかったのが好印象。
6月7日読了。
蝉の女王 ブルース・スターリング著。
SF短編集。
『巣』が真社会性をテーマにした作品ということを紹介してもらって読んだ。
<群体>の様々なワーカーのバリエーションが読んでいて楽しかった。
最後の展開も凄い。
非常に面白い作品でした。
『スパイダー・ローズ』も、わかり易い展開だけど、読んでいてワクワクする設定が豊富で良かった。
『火星の神の庭』の、生態系デザイン競争というアイディアも面白いな。
生き物好きとしては、この三作の設定だけで想像力がぐいぐい刺激されてたまらなかった。
6月9日読了。
さらわれたい女
さらわれたい女
歌野晶午著。
思った以上にオーソドックスなストーリー展開だった。
あまり意表をつく内容ではなかったけど、スピード感があって一気に読めた。
出てくる小道具がいちいち時代を感じさせて良かったと思う。
文庫化にあたって、通信技術の発展に合わせてトリックを書き直すことも考えられたらしいけど、このままで正解だったんじゃないかな。
東野圭吾さんの『ゲームの名は誘拐』とカブるところが色々思い浮かんだけど、本作の方が10年以上前に書かれたものか。
6月11日読了。
火車
火車
宮部みゆき著。
宮部みゆきさんの小説はあんまり読んでないけど、今まで読んだ中では一番面白かった。
正に「家計は火の車」文字通りのタイトル。
徹底して容疑者側の視点や心情描写を排除して書かれているところが、良い意味で足元のおぼつかない雰囲気を出していて良いなと思った。
ある意味ではちょっと物足りない感もあるラストも、この形式だとこれが理想的な終わり方だろうなと思う。
『白夜行』とちょっと似てる感じですね。
喬子が「美しい」「美人」等と描写される割に、あまり魅力を感じられなかったので感情移入しにくかったのがちょっと残念かな。
6月12日読了。
密室・殺人
密室・殺人
小林泰三著。
主人公の関西弁が和んだ。
色々とオマージュ的な要素が散りばめられてるので、作者の小説を何冊か読んでると「またやってるよこの人」とニヤニヤできるけど、ミステリとしては特筆するポイントはあんまりない......かな。
名探偵の意外な正体、的なラストの展開はちょっと「おおっ!」と思ったけど、ミステリとしてはこれもおまけ要素みたいなもんだしなぁ......。
同作者のSFやホラー作品の時ほど「すげぇ!」と思える作品ではなかったかも。
6月12日読了。
蟻
ベルナール・ウェルベル著。
これはやばい。面白すぎる。
蟻視点で描かれる、ミクロな世界の冒険・戦争の物語と、人間視点で描かれる、ミステリ風味な謎の失踪事件。
この二つがどのように絡んでいくのかと思っていたら、虫好きにはワクワクが止まらない、凄い展開にまとまっていった。
特に蟻視点の物語のリアリティとファンタジーのバランスが素晴らしい。
早く続編が読みたくてたまらない。
6月14日読了。
蟻の時代
蟻の時代
ベルナール・ウェルベル著。
非常に面白かったんだけど、蟻世界の物語も人間世界の物語も、前作に比べて現実味がなくなってきて、ファンタジーというかSFというか、そういう方向に大幅にシフトしてきてるのがちょっと残念だったかな。
とは言え、「人間が蟻の社会に精神的な干渉を行なったら」という仮定の上に展開されるストーリーは色々と考えさせられるところもあり良かった。
103号のスーパー蟻っぷりがどんどんインフレしていってる気がするけど、人間に対して鋭い指摘をしている姿すらも可愛かった(笑)。
6月16日読了。
ツイッター・パーフェクトガイド
ツイッター・パーフェクトガイド
Twitter入門書としては一番わかりやすいんじゃないかな。
ネット上で自分で色々調べて使い方を身につけていくっていう作業が苦手な人はとりあえずこれ読めば良いと思う。
6月17日読了。
火の粉
火の粉
雫井脩介著。
『犯罪小説家』のときも思ったけど、雫井さんはほんとに「じわじわと迫り来る脅威」を描くのが上手いなぁ。
あと、「ウザくて気持ち悪い人」の描写も上手い w
武内が何かを殴るときの声が「ふん!」じゃなくて「ふんんん!」なのが凄く気持ち悪いんだ。
あと、解説にもあったけど、主婦の心理描写にこんなに説得力を持たせられる男性作家って凄いと思った。
梶間家の男性陣はほんと頼りねえな。
6月19日読了。
新ロードス島戦記 序章 炎を継ぐ者
新ロードス島戦記 序章 炎を継ぐ者
水野良著。
『戦記』と『新戦記』を繋ぐサイドストーリー集って感じなのかな?
新たな登場人物や懐かしい登場人物も色々出てきたけど、なんかイマイチぱっとしない......。
本編読み始めたらまた印象変わるかな?
6月20日読了。
女子大生会計士の事件簿 DX.2 騒がしい探偵や怪盗たち
女子大生会計士の事件簿 DX.2 騒がしい探偵や怪盗たち
山田真哉著。
何かに似てるなーと思ったら、あれだ。2chでよくある
男「なんとかかんとか」女「なんとかかんとか」
ってほとんど会話文だけで進行する小説もどきの創作スレみたいなやつ。
一巻目は「こういう本もアリだなー」と思ったけど、二巻目になるとちょっとしんどいかな......。
6月20日読了。
女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター
女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター
山田真哉著。
二巻の時に「2chの創作スレっぽい」って書いたけど、むしろ「やるおスレ」っぽいのか。
と自分で納得。
ストーリー仕立てで学べる会計入門書としてはやっぱりよくできてるな、とは思うけど、そろそろ読むの辛くなってきた。
続きはもう良いかな。
6月20日読了。
蟻の革命
蟻の革命
ベルナール・ウェルベル著。
ウェルベルさんの蟻三部作最終巻。
非常に長くて壮大な物語だったんだけど、結局一巻のインパクトにはかなわなかったかな、という印象。
特に人間世界の物語に、説得力と魅力があまり感じられなかった。
ただ、蟻世界の物語は、荒唐無稽ではあるものの非常に面白かった。
103号の天才蟻っぷりも魅力的だったし。
特に蟻を交えた裁判という超展開はなかなか意表をつかれて良かったな。
6月30日読了。
ランチェスター戦略
ランチェスター戦略
福永雅文、神崎真理子著。
ランチェスター戦略について、マンガ仕立てでわかりやすく解説する本。
というコンセプトなんだろうけど、結局大事なことはマンガの後の文章での解説に全部書いてあるので、マンガ要らなくない?とか思ってしまった。
マンガと文章が交互にくる体裁は、頭がマンガ読みモードになってるので、文章読むのが苦痛に感じてしまうんだよな......。
6月30日読了。

2010年6月の読了本は18冊でした。
軽めの本を沢山読んだ気がする。

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Webコンサルタントやシステムエンジニア、執筆業などをやっている、グッドホープ代表・阿部辰也のブログです。
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