XAMPP環境でPHPを8.1から8.3にバージョンアップする手順と注意点
作成日:2025.01.22
XAMPP環境のPHPを8.3にアップデートする際の具体的な手順を解説します。また、curl関連のエラーとその解消方法についても触れています。
WindowsのXAMPP環境のPHPを8.1から8.3にバージョンアップした際の作業メモです。
PHPのバイナリをダウンロード
PHP For Windows: Binaries and sources Releasesより、「x64 Non Thread Safe」のzipをダウンロードして解凍。
※XAMPPのApacheがスレッドセーフでないため、Non Thread Safe(NTS)バージョンを選択します。
XAMPP内に設置
XAMPP内の現行の「php」ディレクトリを「php.8.1」等にリネームし、先ほど解凍した新しい方の「php」ディレクトリをXAMPP内に設置。
旧phpディレクトリ内のphp.iniを、新ディレクトリにコピーする。
旧バージョンのphp.iniを使用する場合、設定が新しいバージョンと互換性があるか注意してください。挙動が怪しい場合は、新しいバージョンに付属する「php.ini-production」または「php.ini-development」をベースに再設定することを推奨します。
PHPの起動を確認
コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行。
php -v
PHPのバージョンが新しいものに変わっていることを確認。
続いてXAMPPのコントロールパネルからApacheを再起動。
すると以下のエラーが出た。
SSL_CTX_set_post_handshake_authがダイナミンクリンクライブラリ c:\xampp\php\ext\php_curl.dllから見つかりませんでした。
curl絡みの問題のようなので、色々調べてみたところ、php\libssh2.dllをapache\bin\libssh2.dllにコピーすることで解決した。
※参考:Windows10 + PHP7.2+Apache2.4でcurlを有効にする
※このエラーは、curlライブラリがSSH通信のために「libssh2.dll」を必要とするために発生するようです。
PHPでのシステム開発でお困りではありませんか?
本記事のようなPHPのバージョンアップ作業や開発環境の整備に限らず、PHPを用いたWebシステムの開発・保守・改善に関するご相談を承っております。
新規開発、既存システムのリファクタリング、パフォーマンスチューニング、セキュリティ対策など、幅広いニーズに対応可能です。お気軽にご相談ください。
奈良市を拠点に、26年以上の経験を持つフリーランスWebエンジニア、阿部辰也です。
これまで、ECサイトのバックエンド開発や業務効率化システム、公共施設の予約システムなど、多彩なプロジェクトを手がけ、企業様や制作会社様のパートナーとして信頼を築いてまいりました。
【制作会社・企業様向けサポート】
Webシステムの開発やサイト改善でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。小さな疑問から大規模プロジェクトまで、最適なご提案を心を込めてさせていただきます。
ぜひ、プロフィールやWeb制作会社様向け業務案内、一般企業様向け業務案内もご覧くださいね。
XAMPP環境にComposerをインストールする方法
2023.04.26
XAMPP環境にComposerを簡単にインストールする手順を紹介します。Windows向けインストーラーを使ったシンプルなインストール方法を解説します。
Google OAuth 2.0で実装するPHP SSO入門:Google Cloud 設定と実装コード例
2025.11.24
Google OAuth 2.0 を利用した Google アカウントによる SSO を PHP で実装する手順を解説します。Google Cloud Console での OAuth 同意画面とクライアント作成、必要なスコープ設定から、Composer の導入、GSI(Google Sign‑In)ボタンの設置、ログインスクリプトの実装例までを一貫して扱います。
漏洩パスワードとの照合:Pwned Passwords APIの仕組みと実運用での注意点
2025.11.06
Pwned Passwords API(Have I Been Pwned)が採用する k‑Anonymity の仕組みを分かりやすく解説し、PHPによる実装例を通して漏洩パスワードチェックの具体手順を示します。さらに、ユーザー通知文面の注意点など、実運用で押さえるべきセキュリティと運用上の留意点をまとめています。
Composerオートローダーでの「Class not found」エラー対処法
2025.10.18
Composerを利用してPHPライブラリをインストールした後に発生する「Class not found」エラーの原因と、その対処法について解説しています。特に、オートローダーの設定が正しく機能していない場合の具体的なエラー例を基に手順を紹介。