JiraとBitbucket Cloudを連携する:課題キーでブランチ・コミット・Pull Requestを紐付ける
作成日:2026.09.27
Jira CloudとBitbucket Cloudを接続し、課題キーをブランチ名・コミットメッセージ・Pull Requestのタイトルに含めて、開発情報を関連付ける方法を紹介します。課題キーによる連携とJiraの状態遷移を区別し、merge時の遷移やWorkflow triggerによる自動化も説明します。
目次
JiraとBitbucketを併用すると、Jiraの課題から関連するbranch、commit、Pull Requestを確認できます。連携の基本は、両サービスを接続して、Jiraの課題キーをbranch名やcommit message、Pull Requestのタイトルに含めることです。
この記事では、Jira CloudとBitbucket Cloudを対象に、接続の流れと課題キーの使い方を紹介します。GitHubを使ったことがあり、JiraとBitbucketを使い始める人向けの内容です。画面の名称は変更されることがあるため、接続時は公式ドキュメントも確認してください。
接続方法と状態遷移の説明は、2026年9月27日時点のAtlassian公式資料をもとにしています。
課題キーで開発情報を関連付けることと、Jiraの課題を「Done」などへ変更することは別の処理です。状態を変える方法も後半で整理します。
Jira CloudとBitbucket Cloudを接続する
接続には、対象のBitbucket Workspaceを管理する権限と、Jira側の管理者権限が必要です。Jiraのスペース管理者だけでは接続を完了できない場合があるため、事前に管理者へ確認してください。
Bitbucketから接続する場合は、対象のWorkspaceを開き、Workspace settingsのAtlassian IntegrationsにあるJiraを選びます。接続するJira Cloudのインスタンスを選択してConnectし、JiraからBitbucketへのアクセスと、BitbucketからJiraへのアクセスをそれぞれ許可します。Jira側から接続を開始する手順もあります。
接続後、Jira側のDVCS accounts画面で連携したWorkspaceやRepositoryを確認できます。この画面を開けるのはJira管理者です。JiraとBitbucketの画面で、接続先とRepositoryが意図したものになっているか確認しましょう。
課題キーをbranch・commit・Pull Requestに含める
Jiraの課題には、KAN-4のような課題キーが付いています。BitbucketとJiraを接続した後、このキーをbranch名、commit message、Pull Requestのタイトルに含めると、課題と開発情報を関連付けられます。以下は説明用の例です。
Jiraの課題キー: KAN-4
branch: feature/KAN-4-email-search
commit: KAN-4 Add email search
Pull Request: KAN-4 Add email search
branchを作成するときは、チームの命名規則に合わせながら課題キーを入れます。
git switch -c feature/KAN-4-email-search
変更をcommitするときも、commit messageに同じ課題キーを含めます。
git add <変更したファイル>
git commit -m "KAN-4 Add email search"
git push -u origin feature/KAN-4-email-search
そのbranchからPull Requestを作成し、タイトルにも課題キーを含めます。Jiraの課題画面では、Development欄などから関連するbranch、commit、Pull Requestを確認できます。画面上の表示はJiraの設定や更新状況によって異なるため、まず課題キーを使ったcommitが同期されているか確認するとよいでしょう。
実際のチームで使う場合、branch名やcommit messageの規則が決められていることがあります。課題キーをどこに入れるか、Pull Requestのタイトルをどの形式にするかは、既存のルールを優先してください。
課題キーによる関連付けと状態変更は別
課題キーがbranchやcommit、Pull Requestに含まれていると、Jiraから開発情報を追跡できます。ただし、キーを記載しただけで、どの環境でも課題が自動的に「Done」になるわけではありません。状態の変更には、次のような方法があります。
Pull Requestのmerge時に状態遷移を選ぶ
JiraとBitbucketが接続され、Pull Requestに関連する課題キーがある場合、Bitbucketでmergeするときに課題の状態遷移を選択できます。merge画面に表示されるのは、Jiraのワークフローでその課題から実行できる遷移です。任意の状態を自由に選ぶ仕組みではありません。
また、遷移時に入力が必要なフィールドがある場合、その遷移はmerge画面に表示されないことがあります。選択肢が表示されないときは、課題キーだけでなく、Jiraのワークフローや遷移時の入力条件も確認してください。
Jiraのワークフローで自動遷移を設定する
company-managed spaceでは、Jira管理者が接続した開発ツールのイベントをきっかけに課題を遷移させるWorkflow triggerを設定できます。例えば、branch作成時やPull Requestの作成・merge時に、ワークフローで決めた状態へ進められます。自動遷移させるには、Jira側のワークフローで対象イベントと遷移を設定する必要があります。
triggerが課題を見つけるために参照する情報はイベントによって異なります。例えば、branch作成時のtriggerではbranch名に課題キーを含めます。Pull Requestのイベントでは、関連する課題キーを含むcommitがPull Requestに含まれていることが条件になる場合があります。設定したtriggerの説明とJiraの公式資料を確認してください。
どのイベントを使うか、どの状態へ遷移させるかはチームのワークフロー次第です。Pull Requestのmergeを完了の合図にするのか、その後のリリースや確認まで待つのかを決めてから設定しましょう。実際の案件で使う際は、Jira管理者やチームの運用ルールを確認してください。
一連の流れを確認する
まずは学習用の課題とRepositoryを使い、次の流れで関連付けを確認できます。
- Jiraで課題を作成し、課題キーを確認する
- 課題キーを含むbranchを作成して、変更をcommit・pushする
- 同じ課題キーを含むタイトルでPull Requestを作成する
- Jiraの課題画面とBitbucketのPull Requestで、課題と開発情報の関連を確認する
- merge時の状態遷移や、自動遷移が設定されている場合の動きを確認する
学習用の環境で確認した内容と、業務で使うチームのルールは分けて考えます。接続権限、branch命名規則、Pull Requestの作成・承認条件、Jiraの状態遷移を事前に確認しておくと、課題と開発情報を追いやすくなります。
まとめ
Jira CloudとBitbucket Cloudを接続したら、課題キーをbranch名、commit message、Pull Requestタイトルに含めることで、Jiraの課題から開発情報を確認できます。
課題キーによる関連付けと、Jiraの状態遷移は別の機能です。状態を変える場合は、Bitbucketのmerge画面で遷移を選ぶ方法や、JiraのWorkflow triggerを設定する方法があります。状態遷移や画面表示は環境によって異なるため、チームのルールとJiraの設定に合わせて使い分けてください。
参考資料
- Atlassian Support: Connect Bitbucket Cloud to Jira Cloud
- Atlassian Support: Integrate Bitbucket and Jira
- Atlassian Support: Transition Jira work items during a pull request merge
- Atlassian Support: Use workflow triggers for company-managed spaces
- Atlassian Support: Understand workflow triggers
- GitHubユーザー向けJira入門:課題タイプ・親子関係・JQLの基本
奈良市を拠点に、27年以上の経験を持つフリーランスWebエンジニア、阿部辰也です。
これまで、ECサイトのバックエンド開発や業務効率化システム、公共施設の予約システムなど、多彩なプロジェクトを手がけ、企業様や制作会社様のパートナーとして信頼を築いてまいりました。
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