Windows 11でCodexを使い分ける:VS Code拡張・アプリ・CLIの違い
作成日:2026.08.03
Windows 11でCodexを使う場合の、VS Code拡張、Codexアプリ、CLIの使い分けを紹介します。既存プロジェクトの修正には、コードや差分を確認しやすいVS Code拡張が向いています。一方、新規プロジェクトのMVPをまとめて作る場合は、CodexアプリまたはCLIが便利です。Gitのcommitやpushを行う前に確認すべきポイントも説明します。
目次
Codexを使い始めると、Visual Studio Codeの拡張機能、Codexアプリ、CLIのどれを使えばよいのか迷うことがあります。
私の場合は、既存のプロジェクトやリポジトリを修正するときはVS Code拡張、新しいプロジェクトのMVPをまとめて作るときはCodexアプリまたはCLI、という使い分けが合ってるかなと感じています。
今回はWindows 11を対象に、それぞれの利用方法がどのような作業に向いているのかを整理しようと思います。
前提
今回の対象環境は以下の通りです。
- Windows 11
- Visual Studio Code
- CodexのVS Code拡張
- Codexアプリ
- Codex CLI
- Gitを利用できるプロジェクト
Codexのアプリ、CLI、VS Code拡張は、機能や利用条件が変更される可能性があります。導入方法や最新の対応状況については、Codexの公式ドキュメントを確認してください。
Codexの利用方法
Codexは、ソースコードの内容を説明したり、ファイルを変更したり、テストや問題の調査を支援したりするコーディングエージェントです。
Windowsでは、主に以下のような利用方法があります。
| 利用方法 | 特徴 | 向いている作業 |
|---|---|---|
| VS Code拡張 | エディターの横で、開いているファイルや選択範囲を確認しながら使う | 既存プロジェクトの調査や局所的な修正 |
| Codexアプリ | プロジェクト単位で作業し、ファイル変更やGit操作を画面から進める | 新規プロジェクトやMVPの作成、複数作業の管理 |
| Codex CLI | ターミナルからプロジェクトやコマンドを扱う | 新規プロジェクトの作成、コマンド実行、自動化 |
それぞれの機能には重なっている部分もあります。そのため、どれが一番高機能かではなく、作業対象と普段の開発スタイルで選ぶのがよいかと思います。
既存プロジェクトの修正はVS Code拡張
既存のプロジェクトやリポジトリを修正する場合は、VS Code拡張が向いています。
特に、自分がプロジェクトの構成やコードの内容をある程度把握している場合は、エディターとしての機能が強いVS Code拡張の方が使いやすいと感じます。
VS Code拡張の導入方法や現在の機能については、Codex IDE拡張の公式ドキュメントを参照してください。
ファイルを確認しながら依頼できる
VS Codeで対象のプロジェクトを開き、ファイルやコードの選択範囲を確認しながらCodexへ依頼できます。
例えば、いきなり修正を依頼するのではなく、まずは以下のように内容を説明してもらいます。
このファイルの処理内容を説明してください。
まだファイルは変更しないでください。
特定の関数や処理だけを確認したい場合は、その範囲を選択してから依頼します。自分が見ているコードと、Codexに確認してもらう範囲を揃えやすいのがVS Code拡張の利点です。
小さな修正から始める
既存コードの修正では、最初から大きな変更を依頼しない方が安全です。
この関数に、引数が空の場合の入力チェックを追加してください。
変更するファイルと変更内容を先に説明してから編集してください。
Codexが変更した後は、VS Codeの差分表示で以下の点を確認します。
- 変更されたファイルが依頼した範囲に収まっているか
- 既存の処理や設定を意図せず変更していないか
- 不要なファイルを追加していないか
- テストや動作確認が必要な箇所を見落としていないか
既存プロジェクトでは、変更内容を自分で確認できることが重要です。エディター上でコードと差分を見比べながら進められるため、VS Code拡張が使いやすいと思います。
新規プロジェクトのMVPはCodexアプリまたはCLI
新しいプロジェクトのMVP(Minimum Viable Product、必要最小限の製品)をまとめて作る場合は、CodexアプリまたはCLIが向いています。
既存コードの一部を直す作業とは違い、新規プロジェクトでは、ディレクトリや設定ファイルを作成し、複数のソースコードを書き、コマンドを実行して動作を確認する必要があります。
このような場合は、エディターで一つずつファイルを開くよりも、プロジェクト全体を対象にして作業を依頼できる方が進めやすいことがあります。
最初に作るものを明確にする
MVPを作る場合でも、最初から「全部作ってください」と依頼するのではなく、対象範囲を決めてから進めます。
Windows 11で動作する、商品一覧を表示するWebアプリのMVPを作成してください。
まず、必要なファイル構成と実装方針を説明してください。
その後、最小限の機能を実装し、起動方法と動作確認方法を示してください。
まだGitのcommitやpushは実行しないでください。
このように、最初に実装方針を確認しておくと、想定していない技術や構成で作られる可能性を下げられます。
Codexアプリを使う場合
Codexアプリは、プロジェクトを開いて、ファイルの作成や変更を会話形式で進める場合に使いやすい方法です。
Windows版のアプリでは、プロジェクトやファイルを扱うほか、Gitの状態を確認したり、変更内容をレビューしたりできます。複数の作業を並行して進めたい場合にも、アプリの画面で作業を管理しやすいと思います。
また、私の環境では、CodexアプリからGitのcommitやpushを画面操作で進められるため、この点も便利だと感じました。ただし、表示されるボタンや確認手順は、アプリのバージョンや設定によって変わる可能性があります。
Windows版アプリの導入方法や、プロジェクト・Git・権限に関する説明は、ChatGPT desktop app for Windowsの公式資料で確認できます。
CLIを使う場合
CLIは、PowerShellなどのターミナルからCodexを使う方法です。普段からコマンドでプロジェクトを作成したり、テストを実行したりしている場合は、作業の流れを中断せずに利用できます。
CLIはローカルリポジトリの調査・編集・コマンド実行に加えて、繰り返し作業の自動化や変更のレビューにも利用できます。詳しくはCodex CLIの公式ドキュメントを参照してください。
例えば、プロジェクトのディレクトリへ移動して、Codexに次のような依頼を送ります。
このディレクトリにWebアプリのMVPを作成してください。
まず既存ファイルを確認し、作成・変更するファイルを一覧にしてください。
実装後はテストまたは動作確認コマンドを実行し、結果を説明してください。
Gitのcommitとpushは、私が確認するまで実行しないでください。
CLIでは、Codexへの依頼とPowerShellのコマンド実行を同じ画面で扱えます。作業手順をスクリプト化したい場合や、ターミナル中心の開発に慣れている場合はCLIが候補になります。
Gitのcommitとpushは最後に確認する
CodexアプリやCLIを使うと、複数のファイルをまとめて変更できます。その分、Gitのcommitやpushを行う前の確認が重要になります。
最低限、以下のようなコマンドで状態と差分を確認します。
git status
git diff
git diff --check
git statusで変更されたファイルを確認し、git diffで具体的な変更内容を確認します。HTMLやMarkdownなどのテキストファイルを変更した場合は、表示崩れや文字化けがないかも確認してください。
確認が終わるまでは、Codexに対してもGit操作を止めておくように依頼します。
変更内容、テスト結果、commit対象のファイルを説明してください。
私が確認するまでcommitとpushは実行しないでください。
Codexアプリの画面操作が便利な場合
CodexアプリでGitのcommitやpushを画面から進められる環境では、コマンドを入力せずに作業を完了できる場合があります。
ただし、ワンクリックで進められることと、確認が不要であることは別です。commit前に差分を確認し、push前にブランチとリモート先を確認します。
CLIで明示的に操作する場合
CLIでは、Gitの操作をコマンドとして明示できます。
git status
git diff --check
git add .
git commit -m "MVPの初期実装"
git push
git add .は、意図していないファイルまでcommit対象にする可能性があります。実際に実行する場合は、先にgit statusで対象ファイルを確認してください。
また、APIキーやパスワードなどの秘密情報を含むファイルが変更対象になっていないかも確認します。
利用方法の選び方
今回の使い分けをまとめると、以下のようになります。
- 既存プロジェクトのコードを読みながら局所的に修正する場合は、VS Code拡張
- 新規プロジェクトのMVPを画面上でまとめて作り、Git操作まで進めたい場合は、Codexアプリ
- 新規プロジェクトの作成やコマンド実行をターミナル中心で進めたい場合は、CLI
自分がコードを確認しながら変更したいのか、Codexにプロジェクト全体の作業を任せたいのかで考えると選びやすくなります。
なお、アプリ、CLI、VS Code拡張には共通する機能もあります。作業の途中で利用方法を切り替えることもできるため、最初から一つに固定する必要はありません。
まとめ
今回は、Windows 11でCodexを使う場合の、VS Code拡張、Codexアプリ、CLIの使い分けを整理しました。
既存のプロジェクトやリポジトリを修正する場合は、エディターとしての機能が強く、コードや差分を確認しやすいVS Code拡張が向いています。
新規プロジェクトのMVPをまとめて作る場合は、プロジェクト全体を扱いやすいCodexアプリ、またはターミナル中心で作業できるCLIが候補になります。
どの方法を使う場合でも、生成されたファイル、テスト結果、Gitの差分を確認してからcommitやpushを行うようにしましょう。
Codexの機能や画面は今後変わる可能性があります。最新の利用条件や操作方法は、公式ドキュメントで確認してください。
奈良市を拠点に、27年以上の経験を持つフリーランスWebエンジニア、阿部辰也です。
これまで、ECサイトのバックエンド開発や業務効率化システム、公共施設の予約システムなど、多彩なプロジェクトを手がけ、企業様や制作会社様のパートナーとして信頼を築いてまいりました。
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