Movable Type プラグインで実現するエラー画面・ログイン画面の出力方法
作成日:2025.04.10
Movable Typeプラグイン開発において、エラー画面やログイン画面をどのように出力すべきか、その基本手法を具体的なコード例を交えて解説します。MT::App の show_error および show_login メソッドの利用方法や各オプションの効果を理解することで、プラグインにおけるユーザーインターフェースのカスタマイズが容易になります。
エラー画面を出力する
エラー画面を出力するには、MT::App
の show_error
メソッドを利用します。
my $app = shift; # MT::App オブジェクトを取得
my $error_message = 'エラーメッセージ'; # エラーメッセージを指定
return $app->show_error({ error => $error_message });
ログイン画面を出力する
ログイン画面を出力するには、MT::App
の show_login
メソッドを利用します。
my $app = shift; # MT::App オブジェクトを取得
return $app->show_login();
show_login
メソッドの引数として以下のようなオプションを指定することもできます。
- logged_out
- ログイン画面に「Movable Typeからサインアウトしました。以下から再度サインインできます。」というメッセージが出力される。
- delegate_auth
- ログイン画面に ID と パスワードの入力欄を出力しない。
logged_out
と同時に指定すると「Movable Typeからサインアウトしました。」というメッセージが出力される。 - login_again
- ログイン画面に「Movable Typeからサインアウトしました。続けるには再度サインインして下さい。」というメッセージが出力される。
- error
- ログイン画面にエラーメッセージを出力する。
以下のように、show_login
メソッドの引数にハッシュリファレンスを指定することで、ログイン画面にメッセージを出力することができます。
# ログイン画面に「Movable Typeからサインアウトしました。以下から再度サインインできます。」というメッセージを出力する
return $app->show_login({ logged_out => 1 });
# ログイン画面に「Movable Typeからサインアウトしました。」というメッセージを出力し、 ID と パスワードの入力欄を出力しない。
return $app->show_login({ logged_out => 1, delegate_auth => 1 });
# ログイン画面に「Movable Typeからサインアウトしました。続けるには再度サインインして下さい。」というメッセージを出力する
return $app->show_login({ login_again => 1 });
# ログイン画面にエラーメッセージを出力する
return $app->show_login({ error => 'エラーメッセージ' });
各メッセージの出力優先度は delegate_auth
> logged_out
> login_again
> error
となっており、複数のメッセージを同時に出力することはできません。

奈良市を拠点に、25年以上の経験を持つフリーランスWebエンジニア、阿部辰也です。
これまで、ECサイトのバックエンド開発や業務効率化システム、公共施設の予約システムなど、多彩なプロジェクトを手がけ、企業様や制作会社様のパートナーとして信頼を築いてまいりました。
【制作会社・企業様向けサポート】
Webシステムの開発やサイト改善でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。小さな疑問から大規模プロジェクトまで、最適なご提案を心を込めてさせていただきます。
ぜひ、プロフィールやWeb制作会社様向け業務案内、一般企業様向け業務案内もご覧くださいね。
Movable Type プラグインによるユーザーアクションメニュー制御 ― condition設定の実践的解法
2025.04.07
Movable Type プラグインを使用したユーザーアクションメニューの制御方法を解説します。特に、config.yamlでの condition 設定の制限とその回避策について、core_user_actions のオーバーライドによる実践的な解決方法を、具体的なコード例とともに紹介します。
Movable Typeプラグイン入門:MT::Author で実現するロール付与の手法
2025.03.26
本記事では、Movable Type のプラグイン開発において、MT::Author オブジェクトを利用したユーザーへのロール付与手法を詳しく解説します。具体的なコード例とともに、ユーザー、ブログ、ロールの各オブジェクトの取得方法や、add_role メソッドを活用したロール付与処理の流れを紹介。実務に直結する実装ポイントを分かりやすく解説しています。
Movable Typeプラグイン入門:MT::Authorを活用した新規ユーザー作成の実例解説
2025.03.21
本記事では、Movable Typeプラグインの実装において、MT::Authorオブジェクトを活用したユーザーの新規作成処理の具体例を解説します。コードサンプルを通して、ユーザーの存在確認から新規作成、各種プロパティの設定手順やログ出力まで、実践的なポイントを詳述しています。
Movable Typeプラグイン開発入門:第七回 Transformerプラグインで管理画面UIをカスタマイズする
2025.03.19
この記事では、Movable Type 管理画面の見た目を変更するために、Transformerプラグインで設定フォームをカスタマイズする方法を解説しています。具体的な文字列置換の実装例と、実運用時に考慮すべきポイントをわかりやすくまとめています。