XAMPP環境にStrawberry Perlを導入する方法:Windowsでの設定手順
作成日:2025.01.27
Windows版XAMPPに同梱されている簡易版Perlを、より機能豊富なStrawberry Perlに置き換える手順を解説します。ダウンロードから環境変数の設定、動作確認まで、順を追って説明しています。
目次
Windows版XAMPPに同梱の簡易版Perlを、フルバージョンのStrawberry Perlに入れ替える手順のメモです。
Strawberry Perl のダウンロードとインストール
Strawberry Perl for WindowsよりMSIをダウンロードし、インストールを実行。インストール手順はウィザードに従っていけば特に詰まるところもないかと思います。
今回は、C:\xampp\perlのディレクトリをリネームした上で、C:\xampp\perl にStrawberry Perlをインストールしました。
Perlのパスが環境変数に設定されているか確認する
Windowsメニューから「設定」を開き、「設定の検索」欄に「環境変数」と入力して「システム環境変数を編集」をクリック。

「環境変数」をクリック。

「システム環境変数」欄の「Path」を選択し、「編集」をクリック。

以下の三つのディレクトリにパスが通っていることを確認。
- C:\xampp\perl\c\bin
- C:\xampp\perl\perl\site\bin
- C:\xampp\perl\perl\bin

なければパスを追加します。
コマンドプロンプトを立ち上げて、以下のコマンドでPerlのパスが通っていることを確認します。
perl -v
#!/usr/bin/perl で Perlスクリプトが動くようにする
コマンドプロンプトで、Cドライブ直下に移動し、C:\xampp\perl\perlへのジャンクションC:\usrを作成します。
cd C:\
mklink/j C:\usr C:\xampp\perl\perl
dirコマンドで、ジャンクションが作成できているかを確認。
dir
C:\ のディレクトリ
2020/08/19 14:07 <DIR> Apps
2020/08/19 13:59 <DIR> Drivers
2025/01/23 18:26 <DIR> Intel
(中略)
2025/01/22 14:57 <DIR> Program Files
2025/01/17 20:10 <DIR> Program Files (x86)
2021/09/06 18:44 <DIR> Python39
2021/05/15 00:15 <DIR> Tools
2020/10/31 18:02 <DIR> Users
2024/12/30 15:37 <JUNCTION> usr [c:\xampp\perl\perl]
(以下略)
以下のような簡単なCGIスクリプトを C:\xampp\htdocs の下に設置して実行してみて、ちゃんと動くか確認。
#!/usr/bin/perl
print qq|Content-type: text/html\n\n|;
print qq|Hello World.\n|;
これでひとまず完了です。
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